シャープ5月14日、第10世代のディスプレイパネル工場である堺ディスプレイプロダクト(SDP)における液晶ディスプレイパネルの生産停止を決定したことを発表した。

液晶パネル市場は中国勢の積極的な生産投資を背景にした価格競争の激化に加え、テレビを中心とする最終アプリケーション市場そのものも軟化するなど、市場環境の悪化もあり、そうした事業環境を踏まえ、SDPでも堺工場におけるパネル生産の見通しについて精査していく中、事業の継続によって収益改善が図れる余地は認められるものの、パネルの需要・価格変動のリスク、ガラスなどの部材や人件費の高騰の状況などの急激に変化する市場の状況を踏まえると、損失が拡大する可能性もあることから、堺工場における生産停止を決定したと説明している。

今後、同社では取引先との協議を進め、2024年度上期中にパネルの生産を停止する予定で、SDPでは保有する大型液晶パネルに関する技術試算などの他企業への供与や、建屋などを活用したビジネスなどへの事業転換を進めていくとしている。

なお、スマートフォンなどに向けた中小型液晶パネルの生産も段階的な縮小を図っていく模様である。
(小林行雄)

画像提供:マイナビニュース


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コメント
「残念な決定ですが、安全第一を考えたシャープの判断には理解を示したいと思います。被災地の早い復旧を願っています。」

「生産停止という措置は厳しいものですが、従業員の安全を守るためにはやむを得ない決断だったのかもしれません。今後の展開に期待しています。」

「堺工場の生産停止はシャープにとっても大きな課題ですが、他の工場での対応や代替策も模索されることでしょう。事態が早く収束し、再稼働できることを願っています。」

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