違法薬物を購入していたとして、10月28日にオリンパスの社長兼CEOを辞任したシュテファン・カウフマン氏(56)。「週刊文春」の取材で、カウフマン氏が違法薬物売買の発覚によって「株価が1000円まで下がる」という認識を示していたことが分かった。
社長就任直前の売人とのやりとりオリンパスといえば、東京都八王子市に本社を構え、医療機器の製造販売で世界トップクラスのシェアを誇る老舗企業。カウフマン氏は21年前の2003年にヨーロッパにあるオリンパスのグループ会社に入社し、本社で経営戦略の統括役員などに就いた後、去年4月から社長兼CEOを務めていた。「週刊文春」は、これまでカウフマン氏と薬物の取引をしてきた売人の独占告白を報じてきた。
そして今回、判明したのが社長就任直前の昨年3月、違法薬物の取引がバレたら「株価が1000円まで下がる」と豪語していた事実だ。
4月の社長就任を控えるなか、就任準備で仕事に追われ、多忙の中で売人への注文量も増加。薬物への依存を深めていった。「週刊文春」が入手した昨年3月27日の音声データには、カウフマン氏が売人に語った以下の発言が残されている。
1000(円)まで下がるよ(笑)「君が僕らの話を言いふらせば、1000(円)まで下がるよ(笑)」
「もしわれわれの話がバレれば、株価は1000(円)まで下がる」
当時2255円で推移していたオリンパスの株価(昨年3月27日の終値)。その額が半減するほどの重大事であることを認識していながら、違法薬物の購入を続けていたのだ。
さらに、売人とのやりとりでは口止めを意図して「時の総理大臣」にも言及し……。
現在配信中の「週刊文春電子版」ではカウフマン氏とクスリ売人のやりとりを詳しく報じた記事をその音声とともに公開している。
(出典 news.nicovideo.jp)
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